「ボクシング・キックボクシンググローブって沢山あって、どれを買えばいいかわからない」とお悩みの方が多いんではないでしょうか?
これからボクシングジムやキックボクシングジムに通う方や、新しいグローブが欲しい方に向けておすすめのグローブを紹介していきます。
ボクシンググローブは種類やオンスなどによって、用途が大きく変わるのできちんと自分にあったものを選びましょう。
ボクシング・キックボクシンググローブの種類・特徴
ボクシンググローブはパンチンググローブとオンスグローブの2種類あります。
パンチンググローブは初心者の練習用グローブで、的確なパンチを打つ感覚を養うために、ミット・サンドバッグ打ちで利用します。自分の拳に衝撃が伝わりやすい設計で、親指がグローブから出ていて、着脱しやすく、コンパクトなので持ち運びにも便利なグローブとなります。
一般的にボクシンググローブと呼ばれるものは、オンスグローブのことを指します。それぞれ練習用と試合用など用途によって分かれています。それぞれ詳しくみていきましょう。
オンスグローブ
オンスとは重さを表す単位で、ミット打ちやスパーリングといった練習だけでなく、試合でも使用されているグローブです。
オンスグローブにはウレタンフォームなどの詰め物が詰まっていて、パンチを当てた際に自分の拳を守るのと同時に、相手のケガを防止する設計となっています。オンスグローブの重さは6~16オンスまでをラインナップ。数字が大きいモノほど重量があり、サイズも大きくなります。
オンスグローブには、ボクシンググローブとムエタイグローブがあり、そのほぼ中間に位置するものがキックボクシンググローブとして主に使用されています。ではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ボクシンググローブ
ボクシンググローブの特徴は、拳をしっかり握りこみ、強いパンチを打つことに特化した形状になっていることです。パンチの当たるナックル部分に厚みをもたせ、手の甲は薄く、そのほかの部分は最小限に保護されています。
グローブを固定するリスト部分は比較的長めで、入り口部分は平らになっていて、手にしっかりと固定されます。
ボクシンググローブの有名なメーカーは、Winning(ウイニング)、REYES(レイジェス)、EVERLAST(エバーラスト)など。
ムエタイグローブ
ムエタイはボクシングと違い、蹴り技や首相撲があります。ムエタイグローブは蹴り技をガードするために手の甲や側面に厚くウレタンが入っています。
ボクシンググローブが拳を握り込めることに対して、ムエタイグローブは握りこぶしは若干開きぎみで、親指が少し立つ形になります。これは首相撲などで相手を掴んだり、パンチよりも蹴り技を重視するムエタイの特徴がグローブに反映されています。
グローブを固定するリスト部分は短く硬めで、入り口部分は楕円形になっているので、手首の自由度が高くなっています。
ムエタイグローブの有名なメーカーは、WINDY (ウィンディ)、TWINS(ツインズ)、Fairtex(フェアテックス)、YOKKAO(ヨッカオ)など。
キックボクシンググローブ
キックボクシンググローブは、ボクシンググローブとムエタイグローブそれぞれの特徴を含み、ボクシンググローブのように拳がしっかり握り込め、蹴り技をガードするためムエタイグローブのように手の甲にウレタンが入っています。
グローブを固定するリスト部分は比較的短く、手首の自由度が高くなっています。
実はキックボクシング専用グローブという決まったものはなく、実情としてはキックボクシングジムでもボクシンググローブやムエタイグローブなどを気にせずに使用されているので、あまり深く考える必要はないのかもしれません。
ボクシング・キックボクシンググローブの選び方について
オンス | グラム(片手) | 威力 | 使用目安 | 練習用途 |
6オンス | 170g | 強 | キッズ | |
8オンス | 227g | ↑ | 女性 | ミット|サンドバッグ |
10オンス | 283g | | | 女性・小柄男性 | ミット|サンドバッグ |
12オンス | 340g | | | 一般男性 | ミット|サンドバッグ |
14オンス | 397g | ↓ | 大柄男性 | 対人|スパーリング |
16オンス | 454g | 弱 | 欧米男性 | 対人|スパーリング |
オンス・サイズ別用途
ネットショップでグローブを購入するときに悩むのが何オンスのグローブを購入するかということではないでしょうか。
1オンスは28.3495g。およそ28gで、6~16オンスまでをラインナップしています。オンスが小さいほどサイズがコンパクトで、素早い強烈なパンチになり、オンスが大きくなるほど、グローブ自体がでかく、パンチが遅くなりダメージが少なくなります。
ジムに通っていると、ミット・サンドバッグ打ちグローブと、対人・スパーリング用グローブの2つ欲しくなると思います。ミット・サンドバッグ打ちでは自分のサイズにあったもを使用。スパーリング用グローブはジムによって規則が違うので、通っている・通う予定のジムの規則を必ず確認してから購入しましょう。スパーリング用グローブはほとんどのジムで14もしくは16オンスを採用しています。
表では使用目安を記載していますが、あくまでも目安で、メーカーによってかなりのバラツキがあるので、個々のサイズチャートがあればそちらを確認してください。通常8オンスだと一般男性はきついのですが、ボクシンググローブで一番有名なウイニングは内部容積が広いので、プロでも使用している方が多くいます。
実は練習用のオンスグローブの重さを実際に図ってみると、8オンスでも10オンス近くの重量があったり、左右の重量が違ったりして結構アバウトなことがよくあります。特にタイ製は顕著に現れます。
試合用・練習用グローブの違い
ボクシングやキックボクシングなどの試合では、団体によって違いがありますが、軽量級だと6もしくは8オンス、重量級になると8や10オンスのグローブで試合をします。試合用グローブと練習用グローブはウレタンの厚みや強度が違いますので注意しましょう。
試合用グローブは紐式でしっかりと固定でき、相手を倒すためにパンチの威力が伝わりやすい素材となっています。表記どおりのサイズ・オンスにきちんと作られていて、価格は高くなります。
練習用グローブはマジックテープ・紐式どちらもあり、種類が豊富にあります。基本的に販売されているグローブのほとんどが練習用グローブです。試合用との違いとしては、クッション材が長期間の使用に耐える仕様となっています。練習用グローブは表記サイズに厳密ではなくアバウトで、1オンス分の重量が違うなんてこともザラにあります。その分価格も安価なものから揃っています。
おすすめのボクシンググローブ
Prize Ring(プライズリング)Professional
本皮なのに安い!高品質なボクシンググローブ
JBC公認・公式試合グローブとしても実績のある、日本の会社です。
製造はパキスタン。高品質な牛革が使われていて、縫製も丁寧に施されています。典型的なボクシンググローブで、指先も長めにつくられ、拳をしっかり握り込めるので、強いパンチを打つことができます。ウレタンパッドは柔らかめで、しっかりとパンチを打ち込んでいる感覚をつかめます。
リスト部分も長めなので、マジックテープでしっかりとホールドすることができます。
この品質で約1.2万円なので非常におすすめです。
Winning(ウイニング)練習用ボクシンググローブ MS-200-B
世界最高峰の日本製ボクシンググローブ
日本でボクシンググローブといえばWinningのボクシンググローブです。
世界にもファンは多く、メイウェザーやパッキャオも練習用グローブとして使用していることでも有名です。使用感は最高峰なので、すべてのグローブの比較対象に挙げられます。
特徴としては、他社製ボクシンググローブでは8オンスは小さいので一般的にはキッズ用として使われますが、このWinningのボクシンググローブは内部容積が広いため、大人でも充分にフィットします。そのため、プロボクサーが練習用グローブとして8オンスを使用していることが多いです。プロボクサーだけでなく、キックボクサーにも非常に人気があります。
価格帯は3万円ほどと高価ですが、驚くほど耐久性がよく長持ちするので、安物のグローブを使い回すより、最初からWinningを購入するのもいいと思います。ショップでは在庫がなく、納期が3ヶ月以上かかることもあるので、早めの購入がおすすめです。
WORLD CHAMP(ワールドチャンプ)タイガー ボクシンググローブ
コスパ最高な初心者におすすめのボクシンググローブ
本皮を使用したボクシンググローブの中でも最安レベルの8千円台です。シンプルなデザインなので長く使え、カラーも黒・白・赤・青の4色があります。8オンスから16オンスまで設定があるので、ミット打ち用、スパーリング用とどちらでも揃えられます。
内部容積が広めなので、女性は8オンス、男性は10オンスで丁度いいのではないでしょうか。はじめてのボクシンググローブに悩んだ場合はコスパ最高でシンプルなのでおすすめできます。
GRIT(グリット)ボクシンググローブ2008
マイクロファイバーレザーを使用した高級ボクシンググローブ
本皮並みの耐久性を誇る高品質なマイクロファイバーレザー(合皮)を使用したボクシンググローブです。握り心地が良く、気持ちよくパンチが打てるとかなり評判の良いグローブです。
リストのストラップが斜めに入っていておしゃれです。内張りも良い素材が使われています。選手から初心者まで幅広く使っていただけます。
こちらの初代モデルはミット打ち用10オンスとスパーリング用16オンスがあります。後継モデルの2101モデル、2106モデルも非常にかっこいいです。
おすすめのキックボクシンググローブ
isami(イサミ)RS-002 スパーリンググローブ
那須川天心選手のこだわりを詰め込んだキックボクシンググローブ
isamiと那須川天心選手が共同開発したキックボクシング向けのグローブとなります。
試行錯誤を繰り返し、こだわりの握りを追求したものとなります。
那須川天心選手とisamiのコラボで、本皮を使用してなんと9千円台はコスパが良すぎませんか!?8〜16オンス、カラーは黒・白・赤・青となっています。
高級感があり全体的にかなりしっかりした作りとなっています。パイピング部材も本皮で、手の甲にはしっかりと厚みのあるウレタン、手のひら側にもしっかり硬めの詰め物があり、さすがのキックボクサー仕様となっています。
ミット打ち用としては女性は8〜10オンス、男性は10〜12オンスで大丈夫かと思います。
isamiはRIZINの公式グローブとしても有名です。
MARTIAL WORLD(マーシャルワールド)DONKAIDEE ボクシンググローブ
本皮製のしっかりとした縫製で、女性にもおすすめ
本皮で縫製もかなり丁寧な作りのグローブ。基本設計はボクシンググローブのようだが、リスト部分は短いため、手首がフレキシブルに動くので、キックボクシングにもおすすめです。少し小さめのサイズ感のため、女性は10オンス〜、男性12オンス〜がいいでしょう。
いいグローブなのにあまり人気がないので、Amazonでも楽天でも全サイズ、全カラー在庫が潤沢にあります。
VENUM(ヴェナム)Giant 3.0 ボクシンググローブ
世界中で大人気のかっこいいキックボクシンググローブ
柔らかい高級なレザーを使用したボクシンググローブで、世界中で大人気のモデルになります。ナックル部分のウレタンは厚めだが柔らかく、しっかりとしたパンチを打ち込めます。特徴としては握り棒が外付けされていること。空気穴は手のひら側、親指にも充分あるので、清潔です。
手のひら側にも厚みがあるので、キックボクシングに向いているグローブです。国内ではキックボクサーや総合格闘家が使っているイメージです。
VENUMはサイズチャートがあるのでこの通りのオンスを選ぶのがおすすめです。
ISAMI(イサミ)BOXERボクシンググローブ
格闘技ジムで人気のキックボクシンググローブ
BOXER本皮ボクシンググローブのタイ生産モデル。拳の握りにこだわって開発されたダブルグリップ構造で、拳の握りをしっかり意識することができます。グローブを固定するリスト部分は楕円形で、手首の自由度が高くなっています。
ナックル部分のスポンジも適度に柔らかいので、ナックルが当たる感覚がわかります。カラーは黒・白・青・赤の4色、8〜16オンスまで。
プロから初心者まで扱いやすいグローブです。
WINDY(ウィンディ)ボクシンググローブ BGVH
ボクシングジムやキックボクシングジムでも使われる老舗ムエタイグローブ
世界的に有名なWINDYはムエタイグローブでありながら、その握り心地の良さからボクシングジムやキックボクシングジムでも愛用者が多く人気があります。
内部容積が広めなので、手の大きめな方や、軽めのオンスを使いたい方にもおすすめです。男性でも8オンスが入りますが、薄いので10オンス以上がよいかと思います。作りとしては標準的なムエタイグローブで、手の甲、側面にはウレタンが入っています。またリスト部分も厚めに作られています。
カラバリも豊富で買い替えが効くので愛用者も多いですが、ムエタイでも使われるので若干グローブの皮が硬いです。使い続けて触れてくるといい感じになります。
WINDYはRISEの公式グローブとしても使用されています。
Fairtex(フェアテックス) ボクシングローブ BGV-1
おしゃれでかわいいデザインが豊富!女性におすすめのキックボクシンググローブ
ボクシングフィットネスからキックボクシング、ムエタイまで幅広く使えるグローブです。
ムエタイグローブですが、手の指が長めということと、握り棒が無いことで、しっかりと拳を握り込むことができます。手の甲、側面に程よくウレタンが入っていて、蹴り技もガードできます。フィット感の高いグローブなので、サイズチャートどおりのものを買いましょう。
おしゃれでかわいいデザインが豊富で女性に人気のあるグローブです。ONE Championshipの公式グローブとしても有名です。
BODYMAKER(ボディメーカー)サムライエッジ ボクシンググローブ
タイトでスタイリッシュな国産グローブ
本皮でタイトなフィット感でコンパクトなのでグローブをつけてもスタイリッシュに見えます。拳を握り込むときに親指が違和感なくスムーズに握れます。
手の側面には薄い緩衝材が入っているが硬めなので安心感があります。手のひら側のスリットが深めに入っているので、使用後も乾燥させやすいです。
キックボクシングやボクササイズにもおすすめです。
まとめ
ここまでおすすめのボクシング・キックボクシンググローブを紹介させていただきました。まず始めはジムにあるレンタルグローブを使ってみて、使いやすさや打ち心地を試してみましょう。
欲しいグローブが決まれば、スポーツショップなので試着できるとベストですが、できない方も多いと思いますので、その場合はサイズチャートや口コミを確認してみましょう。
1番大事なのは自分がそのグローブをはめて高揚感があるかどうかです。デザイン的にも気に入ったものを見つけてください。